住民の手で守る「口笛言語」の伝統 カナリア諸島(CNN)

アフリカ沖に浮かぶスペイン領カナリア諸島のゴメラ島に住むホアン・カベリョさん(50)は、電話もインターネットも使わない。遠くの人と連絡を取りたい時は、口をすぼめてひと吹き。祖父や父から受け継いだ「シルボ」と呼ばれる口笛言語で十分だ。
シルボはスペイン語で「口笛を吹く」という意味。2500年ほど前にアフリカ大陸からこの島に渡った人々が持ち込んだ通信手段とされるが、詳しい由来は分かっていない。4種類ずつの「母音」と「子音」の組み合わせで、約4000語を表現することができる。その音は約3km先まで届くという。

大事に残していきたいですね。